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園芸ヒント
自然のありよう ありのままの流れ
生命の星とも呼ばれる地球の初期の原始生命の中には高温・無酸素の環境下でも生存、増殖できる微生物が今日までも生き続けています。 人類が把握している生物種がおよそ
150万種、未知の種がその100倍以上とも言われています。 地中・地下の洞窟や深海底などの人類がいまだ十分に到達・探査できない環境下での生命体の新発見、その生態の解明が重要で急務になってきているようです。 未知の生命体としても最近の
SARS新型ウィ−ルスの出現は世界中に思わぬ波紋を投げかけたように思われます。
国境を越えた人の交流が当たり前になった現在では対岸の火事では済まされない、緊急事態からのパニック状況を招きかねないからでしょうか。 また植物の抽出物から
HIV の新薬として有力な成分の研究が注目を集めてますが、科学的裏づけが今後ますます積極的に促進される様相です。
歴史的にそれぞれの
中近世以降については、西洋社会が科学・技術(道具)を駆使して自然に対峙(獲物・魔物)していく農耕狩猟社会に対して、東洋社会は宗教・宇宙観(思想)が自然に包含され共栄(擁護・許容)してきた、特に日本などの稲作漁猟社会といった精神文化的に異なる社会背景・宗教を基軸とした倫理感などが民族としての性向、国民性形成の上で次第に
色濃く反映していく傾向にあったと言えるのではないでしょうか。 物質的側面から見た場合には確かに地下の埋蔵資源―種類は非常に豊富―は乏しいかも知れませんが、世界的にも無類の豊かな自然環境
を奇跡とも思える形(信仰、戒律、慣習など)で維持し続けたことを近代化の過程で、おざなりにして来ているのは残念に思います。 私たちのアジア的宇宙概念から生まれた発想は21世紀には声高に世界にアピールしていく必要があるように思えます。
半世紀以前から自然農法の先駆的提唱者・福岡正信氏は、四国(愛媛県)のアイデア実際園芸家として世界的に著名なことはご承知の方も多いと思います。 不耕起農法は農具や農耕機械による肥沃な表層土の深耕や天地返しによる破壊を止め、農作物を自然に近いかたちで農耕地に播種・栽培する古典的な作付け手法のひとつです。 自然の中では地中に深根性の植物やミミズなどが連綿と地道に表層土を腐植質とうまく混ぜ合わせ、通気と土壌の団粒化構造の形成を促進する手助けをしてくれています。
大型の農業機械による踏圧で、すき床の踏み固めもしばしば問題視されています。 粘土団子農法は、約100種類もの樹木をはじめとする植物の種子を独特の製法の粘土に練り込み荒廃地などにバラ撒く播種法で、多くの種の中から、その土地環境に適応できる植物だけが芽生えて少しずつ周辺植生を形成していく、一種の環境緑化を目的とした土地環境改善型農法です。 このアイデア手法によってギリシャ・中国などで乾燥した荒廃地の植物相を再生して時間をかけて元の環境を回復しようとする試みが国際機関・NGO(非政府)団体の協力も
得て行われています。 従来の技術力・経済力に偏重した考えでの、目に見える即効性のあるプロジェクトではないでしょうが着実に成果が
上がりつつあり、今後の砂漠緑化技術の有力な候補の一つとして定着して行きそうな予感がします。
メディアでいろいろ報じられて食に関わる安全性がにわかにクローズアップされてきました。 不正表示などによる消費者の信用の失墜、農村生産者と都市消費者間の認識のギャップ、無理解を少しずつ埋め合わせていく努力が更に必要になるかと思います。 安全性を最重要課題とする有機栽培に関する品質のガイドライン、有機生産者の審査認定制度など難問題が多いですが、生産現場の状況がわかる― 生産物の由来 ―
仕組みづくりが急がれているようです。
昔から旬の素材の持ち味を生かした調理法の発達が、第5の味覚としての旨味(うまみ・グルタミン、イノシン)のような日本人特有の感覚として世界に認知され、定着してきたことは
、いかに人々が自然のままでのそれぞれの持ち味、個性を追求し、尊重して引き出そうとしたかの工夫と努力の証ではないでしょうか。 今日、
欧米での健康面に配慮された日本食ブームも手伝ってでしょうか、世界中から栄養面・機能性などに優れている従来から親しまれてきた日本食の特徴に注目が集まりつつあります。 実際学も然ることながら、まだまだ先達のその思想的背景などを
より深く推察して、私たちの足元にあった文化を今一度、見直してみたい気がします。
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